妊婦の日々。 その10

お子が生まれて1ヶ月が経つ。

退院してからは、朝に夜にお子につきっきりの生活で

以前の自分がどのように過ごしていたか忘れそうになる。

自分はどこまでも地続きのはずなのに、

出産前後で違う人生が始まったような気持ち。

思い出すために、臨月の頃の話を書き留める。

 

臨月突入〜出産前日

 

臨月に入り、お腹がズドンと重くなった。

最終的な大きさは大玉スイカくらい。

妊娠線も初期からニベアとアーモンドオイルでケアしてきたつもりだったけど、

間に合わなかった…

イカのような模様が中央に入り、その周りに稲妻が走っている模様。

こればっかりは、中の人の大きさとも関係するし、

外側からのケアではどうしようもない部分があると感じた。

(出産1ヶ月後の現在、稲妻はだいぶ薄くなっている)

 

健診が1週間ごとになる。

しかし、先生は「(お子が)いい発育ですねぇ」と言うばかりで、

一向に生まれる気配がない。うーむ。

「なるべく体を動かして、お産に繋げましょうね〜」

という先生の言葉を頼りに、とにかく毎日歩いた。

朝に30分。夕方に40分。

遠くまで行けないので、近くのコンビニへアイスとかお菓子を求めて歩く日々。

夫氏に、近所に住む友達に、いろんな人が散歩に付き合ってくれた。

 

出産予定日。

いつも通り散歩をして、3食しっかり食べて過ごす。

おしるしも前駆陣痛もまだない。

当時の自分は予定日までに生まれるものだと思っていて、

予定日を過ぎると少しずつメンタルが落ちてくる。

産休に入ってからあまり動いていなかったから?

自分を責めてしまって、結果的に誘発入院となる前日まで苦しかった。

 

産後の今になって思うのは、

予定日超過は妊娠のボーナスステージだということ。

育児も仕事もせす、好きなことができる時間。

それを貰えたのなら、楽しんだらよかった。

お腹が大きくて苦しかったり、

いつ生まれるかわからないから不安になったりしたけど、

今しかできないことをするべきだったなぁと思う。