ベースと整体

似ているものを探すのが好きだ。

 

例えばバンドで音を重ねることと、油絵で色を置いていくこと。

骨格だけだったものに空間が生まれる感じ。

 

ベースの調整と整体もよく似ている。

 

昨日は福岡に引っ越して初めて入ったスタジオに遊びにいった。

コロナ禍でそのスタジオも今月末には一旦営業を終了するという。

 

そこにはベースの師匠のような方がいて、

私がベースを持っているのを見つけるなり、状態を見てくれた。

私のベースはだいぶネックが反っていたようで、

パーツごとに分解して組み直すことに。

 

ばらばらになるネックと本体。

ネックの根元にあるネジを締め直して、反りを直す。

再び本体にネックを差し込む。

しかし、本体の窪みがタイトで、ネックがなかなか収まらない。

えい!と2人がかりで押し込んでいるときに気づいた。

 

これは、整体と似ている…!!

 

骨の位置を元に戻しますねー、といいながらめっちゃ押されるあれだ!

ちょっと痛いかもしれないが、がんばってくれベース。

 

その後、ベースは元に戻り、

以前よりも弦自体をしっかり押さえられるように調整していただいた。

整体で体の歪みを見るように

これからは持っているものの状態にも心を配りたいなと思った。

 

スタジオがなくなるのは寂しいけど、

手元には昨日確かに調整してもらった楽器が残っている。

ありがとうございました。