かわりめ

冬が近づいているな、と思う。

私の身体には便利な機能があって、季節の変わり目になると肌がかゆくなるのである。

季節の真ん中あたりにいるときは忘れているのに。

ということで、明日は皮膚科に行く。

 

気がついたら、また歳をとっていた。

29歳。これも20代から30代への変わり目である。

20代を思い返してみると、

22歳くらいまではまだ学生だったし、とても世間知らずだった。

23、24歳になると、自分の無知さに嫌気がさして(特に仕事)、

凹むことが多かったように思う。

逆に25歳を過ぎると、仕事で自分の好きなことに携われるようになり、

なんだか調子に乗っていた。

それゆえに、周りの人に強く言い過ぎることもあって、

「謙虚さが大事だよ」と上司になだめられたことを覚えている。笑

 

28歳は仕事も住まいも環境ががらっと変わったことから、

またいろんなことを教わる場面が増えた。

だいぶ今の場所には慣れたけど、振り出しに戻る時期があったからこそ、

自分がえらそうになってるなぁと、ちょっとずつ気付くことができるようになった。

 

29歳はどうでしょうか。

 

この頃、同年代の悲しいニュースが多くて、

どうしてこの年に…と考えてしまうことがあった。

衝動的でもなく、自ら命を断つことを自己表現として捉えるのも難しく感じる。

 

いなくなることで始まることは、何もない。

ただただ、無に帰っていくだけだと思う。

 

どうか今まで積み上げてきたものの中に、自分の支えを見つけられますように。

支えるものに囲まれて、毎日を積み重ねていけますように。

 


クリープハイプ 「二十九、三十」MUSIC VIDEO